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ボーリングマシン導入にまつわるリアルな声

目次

【インタビュー】
ボーリングマシン導入「ここだけの話」集めました

編集部T

ボーリングマシンを実際に導入したことがある企業にインタビューして「リアルな利用者の声」を集めました。導入にあたって、特に検討し始めのころは、意外と知らないことが多かったりで、つまづく事も多いもの…先輩たちのリアルな声から、失敗しないコツ・有効活用のコツをつかんでください!

① 稟議は○○部署との連携が突破口に!

インタビューした方の情報 業界:建設業コンサルタント会社 部署:公共事業部 職域:--

そもそも、なぜボーリングマシンを導入しようとしたのでしょうか?

我々の会社は防災や地質調査、水門調査がメインの業務です。自社ではボーリングマシンを持っておらず、工事をする際はボーリング会社さんに依頼をしていました。

ただ、「水平方向に長尺に掘りたい」といった特殊な工事の場合、業者さんが見つからないことが度々ありました。 外注費もかなりかさんでいたので、「自社でボーリングマシンを導入してみよう」という流れになりました。

どんな機械を導入したのでしょうか?

ロータリーパーカッションドリルです。先ほどお伝えしたとおり、水平方向に力強く掘りたいと考えると、ロータリーパーカッションドリルという選択肢になりました。

水平方向に長く掘っていく作業だと、マシンの自重で落ちていってしまうんです。そうした動きを制御できるのか、メーカーにデータや実績をもらいながら検討を進めていきました。

ロータリーパーカッションドリルですと、高額な費用が必要だったのではないでしょうか? 
どうやって社内を説得したのですか?

まずは上司や社歴の長い先輩に相談しました。マシンを使った場合の事業量が見込めないと上層部のゴーサインがなかなか出ないので、色々な方に相談しながら進めていきました。

社内政治的な話しにはなりますが、「どの部門を巻き込んだほうがいいのか」はかなり考えましたね。 私は施工管理などを担う技術系の部門なのですが、費用感を考えると、自分の部署だけで完結するのは難しく、他の部署の力を借りる必要がありました。

どの部署と連携したのでしょうか?

私の場合は「経営企画部門」です。彼らは会社の方針や戦略を把握しているので、味方にしておくと非常に強い。私のような現場担当だけでなく、営業とも協力しながら自分たちの業務を経営企画部門に説明し、ボーリングマシンの必要性を理解してもらいました。

経営陣にプレゼンする際にも、経営企画部の方には同席してもらい、2つの部門の意見として説明しました。どの部署の誰がキーマンなのかも、事前にリサーチしました。

あとは、R&D部門とも連携しましたね。工事系の用途だけでなく、「マシンを使ったデータを提供することで開発にも活かせる」という要素も説得を後押しすることになったと思います。

経営陣を説得してからは順調に進んだのでしょうか?

難しい部分はありました。導入を具体的に進めていく初期段階では、どうしても予算を超過してしまうケースがあり、その際も経営企画部門をはじめ色々な方に相談し、予算に20,30%のバッファをもたせながら、稟議を通していきました。

導入するにあたっては上司から「現場で使うオペレーターの意見もしっかり聞いたほうがいい」とアドバイスをもらいました。

中には導入を検討していたボーリングマシンと似たような機械を触った経験もある方もいらっしゃいました。メーカーさんの説明どおりで本当に稼働できるのか、何か条件はないのかなど現場で起こりうる課題をヒアリングしていきました。

こうした問題を1つずつ潰していき、導入までには大体1年くらいはかかりましたね

稟議は「経営企画部」との連携が突破口に!

ボーリングマシンは数千万~数億円かかる非常に高額な機械です。導入するにあたって社内を説得するのは簡単ではなく、一部署だけで予算を通していくのは至難の業。この企業さんのように「経営企画部門」を巻き込むのは非常に有益な方法と言えますね。導入を検討される際は社内のどの部署を巻き込むのが良いかを検討してみましょう。

関連ページ:ボーリングマシンとは?

② 実際の費用感、本当に気を付けるべきコストとは?

インタビューした方の情報 業界:建設業コンサルタント会社 部署:公共事業部 職域:--

ロータリーパーカッションドリルを導入されたとのことですが、実際どれくらいの費用がかかったのでしょうか?

ドリルヘッドが付いた本体の値段で、大体1億円ですね

もちろん、地質調査に使うボーリングマシンなどでしたら数千万円で導入できるのですが、今回はロータリーパーカッションドリルなので、高額にならざるを得ませんでした。

本体以外のツールスも必要になりますよね?

そうです。ボーリングマシンにおいてはイニシャルコストつまり、本体価格はもちろんですが、ランニングコストも十分考慮していく必要があります

ロッドやビットなどのツールスは本体のメーカーが提供するものをそのまま使えればいいのですが、我々の場合は予算が想定を超えてしまったので、ツールスを提供するメーカーさんに依頼することになりました。

ツールスも当然消耗品なので、どれくらいの頻度で交換が必要になるのかも事前に把握しておかなければなりません。 このあたりのランニングコストを試算するのが骨が折れる作業でした。

本当に気を付けるべきは本体ではなく、 ツールスなどのランニングコスト!

ボーリングマシンと言えば、マシン本体ばかりに気を取られがちです。ですが、長くマシンを使う場合、本当に考慮すべきはランニングコスト。 ロッドやビットといったツールスは消耗品であり、交換も避けられません。ツールスの価格がいくらなのか、どれくらいの頻度で交換が必要になるのか、 事前に把握しておくようにしましょう。

関連ページ:ボーリング マシンの値段・相場は?

③ メーカー選びの決め手は○○を嫌がらない

どのような基準でメーカーは選定されたのでしょうか?

明確な基準というのはありませんでした。まずは製品のスペックを見て、絞り込みました。特にチェックしたのが、トルクですね。水平方向に長尺で掘るという作業でしたので、パワーは重視しました。

加えて長尺の工事だとマシンの自重で傾いてしまうので、そのあたりの調整が可能なのか、似たような工事実績がないのかをメーカーに問い合わせたりしました。 並行して、社内でゼネコンとパイプのある先輩や発注者と近い立場の方の意見をもらいながらメーカーも3社程度に絞り込んでいきました。

選定の決め手になったのはどんなポイントですか?

明確にこれという決め手はありませんでした。製品単位で比較してみると、「Aの製品は○○はできるけど、△△はできない」「Bの製品は○○はできないけど、△△はできる」という感じで、全ての要件を満たす製品はありませんでした。

ただ、我々も譲れない部分でしたので、メーカーさんに既存の製品を一部調整・改良してもらえないか、相談してみました。ただ、「この調整する」というのを嫌がるメーカーさんが多くて…。最終的には、数少ない調整・改良に対応してくれるメーカーさんに決めました。

メーカー選びの決め手は「調整・改良」を嫌がらない!

ボーリングマシンメーカーは国内でも数十社程度しかありません。そのなかでどんな基準でメーカーを選ぶかは工事の内容や費用感によっても変わりますが、用途にぴったり合う製品がなかなか見つからない可能性もあります。 そんなときはメーカーに調整・改良を相談してみるのも一つの手段。対応してくれるメーカーであれば、安心して任せることができるでしょう。

関連ページ:ボーリングマシンのメーカー一覧

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トンネルやダム建設など
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RPD-180C

引用元:鉱研工業(https://www.koken-boring.co.jp/products/580/)

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山岳の硬い岩盤も貫けるよう、回転トルク10kN-m・引抜力60kN(給進機構)・ドリルヘッド速度25m/min、打撃力750Jなどのハイパワーを備えつつ、4次排ガス規制に適合したエンジンを積むことで燃焼効率も自動でコントロールし、経済的です。

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引用元:YBM(https://www.ybm.jp/product/lrp-400-2)

マシンの特徴や傾向

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住宅地やオフィス街など静音・制振が重視される工事におすすめ
住宅地やオフィス街など
制振静音が重視される工事
におすすめ
東亜利根ボーリング
ソニックNEO

引用元:東亜利根ボーリング(https://www.toa-tone.jp/_shared/catalog/C100.pdf)

マシンの特徴や傾向

都市部における掘削作業では、騒音や振動への対策は必要不可欠。
国交省の「超低騒音型建設機械」にも指定された同社製品では、従来品比でエンジン騒音-11dB・作業音-10dBを実現。また、騒音の逆周波を人工的に発生させる消音装置なども展開しています。

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