一口にボーリングマシンと言っても、マシンの機構などによって種類が異なります。導入する際は、現場や工事内容にあったマシンを選びましょう。ここでは、地質調査で活躍するボーリングマシンをご紹介します。
安全性・小スペース・低騒音で選ぶ
「おすすめのボーリングマシンメーカー3選」
地質調査とは、通常見えない地下の地質・土質・地下水といった構造や状態を知るために行う調査のことです。研究のための調査のほか、資源探査や土木建設のための基礎地盤調査、防災調査、環境アセスメント調査など、さまざまな目的で行われています。
ボーリングマシンで孔を作成して地盤の強さを調べたり試料を採取したりするボーリング調査をはじめ、地表地質調査やリモート・センシング、物理探査(地震探査、重力探査、磁力探査、電気探査)、地球化学探査、地下レーダー調査など、調査手段はさまざまです。
地質調査用のボーリングマシンには数多くの種類がありますので、どのマシンを選ぶかで迷う方も少なくないのではないでしょうか。スペックや価格などといった要素を比較して選ぶことになりますが、実際の使用事例を参考に検討することも有用です。ここではいくつか事例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

引用元:https://www.earthrelations.co.jp/jirei1-01/
これだけを見ると何の機械か分からない見た目のボーリングマシンであり、やぐらを組んだ高所で作業をしますので、安全に十分配慮しながら使用されます。建設に関して重要なボーリング調査ですがその担い手は高齢化で年々減少しています。本事例ではボーリング調査と同時にSWS調査も行う複合的な地質調査を行っています。
参照元:https://www.earthrelations.co.jp/jirei1-01/

引用元:https://www.travers.co.jp/business-content/research/%e3%83%9c%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0%e8%aa%bf%e6%9f%bb/
安全性の向上や作業効率の大幅向上を実現したボーリングマシンであり、屋内や狭小地でも調査対応が可能です。半自動化も実現しており、調査班数の増加に貢献するため希望日程での調査実施を目指せます。SWS調査で培った自社システムを使って迅速な報告書作成が可能であり、コスト・納期の圧縮にも貢献する現地サンプリング土の土質試験に対応することができます。
参照元:https://www.travers.co.jp/business-content/research/%e3%83%9c%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0%e8%aa%bf%e6%9f%bb/

引用元:https://www.showaboring.com/r/works/case_05/
解体前のビル内においてボーリング調査を実施した事例であり、高い技術を用いて天井に穴を開けることなく調査を行っています。
参照元:https://www.showaboring.com/r/works/case_05/

引用元:https://www.showaboring.com/r/works/case_01/
紀勢自動車道にトンネルを建設する際の工事事例であり、山の斜面に足場を組んでボーリング調査を実施しています。
参照元:https://www.showaboring.com/r/works/case_01/

引用元:https://www.showaboring.com/r/works/case_02/
河川の上に足場を組み、水上でのボーリング調査を行った事例です。
参照元:https://www.showaboring.com/r/works/case_02/

引用元:https://www.showaboring.com/r/works/%e3%83%9c%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0%e8%aa%bf%e6%9f%bb%ef%bc%88%e6%b0%b4%e5%b9%b3%e6%8e%98%e3%82%8a%ef%bc%89/
ボーリングマシンを地面に対して水平にセットすることで、山の斜面に孔(あな)を開けて調査を行った事例です。
参照元:https://www.showaboring.com/r/works/%e3%83%9c%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0%e8%aa%bf%e6%9f%bb%ef%bc%88%e6%b0%b4%e5%b9%b3%e6%8e%98%e3%82%8a%ef%bc%89/
ここでは、Bori-Hori編集チームがピックアップした地質調査用のマシンを紹介します。
【選出理由】
「ボーリングマシン メーカー」とGoogle検索して10ページ以内に上位表示されるメーカー(オリジナルの製品を製造・販売)10社のうち、
「地質調査 ボーリングマシン」に該当する情報を公式HPに掲載しているメーカーの製品をピックアップしています。
(2023年8月1日調査時点)
※また、各企業の公式サイト上に該当する工事事例や事業紹介コンテンツが存在する場合、そのページもあわせてご紹介しています。(2024年11月12日調査時点)

引用元:鉱研工業公式HP
https://www.koken-boring.co.jp/products/8336/
| 出力 | 36kW (48HP) @2800rpm |
|---|---|
| エンジン | CAT C-1.7, 1700cm3 / Tier4F, Stage V |
| ストローク | 1800 / 2300/ 2800 (mm) ※オプションで選択 |
| 引抜力 | 2,500kgf |
| 給進力 | 2,500kgf |
| 給進速度 | 0 - 25m/min |
| 回転数 | Max 900rpm |
| トルク | Max 450kgf-t |
| 2連クランプ | Φ40 - 210mm |
| 重量 | 2500kg (標準装備のみ) |
引用元:YBM公式HP
https://www.ybm.jp/product/yhp-1
引用元:YBM公式HP
https://www.ybm.jp/product/yhp-1
【スイベルヘッド】
| スピンドル内径(mm) | 43 |
|---|---|
| スピンドルストローク(mm) | 500 |
| スピンドル回転数(min-1) | 高速397、低速203(※原動機回転数1800 min-1の場合) |
| スピンドルトルク(kN・m) | 高速0.11、低速0.21 |
【ギヤリング】
| チェンジギヤの形式 | 2段変速 スライディングギヤ |
|---|---|
| クラッチ形式 | クロークラッチ方式 |
【ホイスト】
| 形式 | キャットヘッド※オプション |
|---|---|
| 最大巻上能力(kg) | 約78 |
【原動機】
| 出力 | 5.8 kW/1800 min-1 |
|---|
【機体寸法・質量】
| 総質量(原動機含む)(kg) | 188 |
|---|---|
| 最大分解質量 | 30 |
| 機体寸法(L×W×H)(mm) | 1,300×742×1,534 |
引用元:東亜利根ボーリング公式HP
https://www.toa-tone.jp/manufacture/m03.html
引用元:東亜利根ボーリング公式HP
https://www.toa-tone.jp/manufacture/m03.html
【本体】
| 質量(t) | 11.0 |
|---|---|
| 回転数 ドライブヘッド(min-1) | 正回転(右)60、125、265、420/逆回転(左)36、75、160、255 |
| 回転数 ロータリーテーブル(min-1) | 正回転(右)30、62、132、210 |
| 巻上能力(t) | 9.0 |
| ストローク長(mm) | 750 |
引用元:東邦地下工機公式HP
https://www.tohochikakoki.co.jp/catalog/catalog_index.php
引用元:東邦地下工機公式HP
https://www.tohochikakoki.co.jp/catalog/catalog_index.php
| 総重量(kg) | 200 |
|---|---|
| 寸法(mm) | 長1115×幅570×高960 |
| スピンドル内径(mm) | 47 |
| スピンドル回転数(r.p.m.) | 65:125:370 |
| 最大トルク(kN・m) | 0.54 {55kgf・m} |
| ストローク(mm) | 300(400) |
| 給進力(kN) | 8.4 {860kgf} |
| 引抜力(kN) | 13.8 {1410kgf} |
| 所要動力 | 3.7kW/4P または 7PS |
引用元:扶桑工業公式HP
https://www.kk-fuso.co.jp/kikai/
引用元:扶桑工業公式HP
https://www.kk-fuso.co.jp/kikai/
| 総重量(kg) | 331 |
|---|---|
| 寸法(mm) | 長1159×幅700×高1091 |
| スピンドル内径(mm) | 43 |
| スピンドルストローク(mm) | 500 |
| スピンドル回転数(min-1) | 57-120-270 |
| 給進力(kN) | 上昇26.9、下降20.2 |
| スピンドルトルク(N・m) | 610 |
アンカー工・法面工などの中規模以上の工事から、地盤改良や地質調査などの小規模工事まで様々なシーンで活躍するボーリングマシンを、工事ごとに重要視される特徴やスペックを「強み」として表現し、それぞれにおすすめなメーカーを3社ご紹介しています。
引用元:鉱研工業(https://www.koken-boring.co.jp/products/580/)
山岳の硬い岩盤も貫けるよう、回転トルク10kN-m・引抜力60kN(給進機構)・ドリルヘッド速度25m/min、打撃力750Jなどのハイパワーを備えつつ、4次排ガス規制に適合したエンジンを積むことで燃焼効率も自動でコントロールし、経済的です。
引用元:YBM(https://www.ybm.jp/product/lrp-400-2)
本体重量がわずか1トンの軽量型マシンや、ロング車1台でツールスなどのオプション品も運搬できるのが同社製品の魅力。
大型重機を入れづらい狭い場所で行う調査や、重機を扱う担当者への負荷を抑えたい現場におすすめと言えます。
引用元:東亜利根ボーリング(https://www.toa-tone.jp/_shared/catalog/C100.pdf)
都市部における掘削作業では、騒音や振動への対策は必要不可欠。
国交省の「超低騒音型建設機械」にも指定された同社製品では、従来品比でエンジン騒音-11dB・作業音-10dBを実現。また、騒音の逆周波を人工的に発生させる消音装置なども展開しています。