ボーリング作業を支障なく行うため欠かせないツールス。ボーリングマシン本体はもちろん、ツールスも慎重に選びましょう。ここでは、特に重要なビットとロッドについて、仕組みや構造をご紹介します。
安全性・小スペース・低騒音で選ぶ
「おすすめのボーリングマシンメーカー3選」
ボーリングビットは、掘削ツールスの先端で、直接地面を掘削する器具のことです。コアの採取ができる「コアリングビット」と、採取のできない「ノンコアリングビット」があります。
ビットには一般的に「刃」がありますが、固い岩盤を掘削する場合は、この刃が硬度や鋭さが重要です。特に、高品質なコアを採取する場合は、いかに地層に合った「一番切れる」ビットを選ぶかが大切です。
ダイヤモンドや、合成ダイヤモンドの粉体を焼結したPDCを材料とするダイヤモンドビット、硬質合金などを使用したメタルビット、メタルチップなど材料によって硬度は異なるため、ボーリングの目的や地盤の状態に合ったものを選びましょう。
ボーリングロッドとは、ボーリングビットまでエンジンの回転力と給圧を伝えたり、ボーリング用の水を届けたりする円筒形状の鉄の筒のことです。コアビットで切り取られたコアを収納する役割も持っています。
ボーリングロッド、パイプの形状によって大きく2種類に分けられます。一つが「アプセットウォールロッド」といって、重量軽減のためにネジ部以外の厚さを薄くしたもの。主に長尺、深尺ボーリングに使われます。もう一つが「パラレルウォールロッド」といって、厚さが均一なタイプです。主に浅尺に使われます。
ボーリングロッドは、ボーリング器具の中でも特に重要な部分です。ボーリングロッドの材質、強度などが作業の質を左右すると言っても過言ではないため、ボーリングの目的や地盤の状態に合ったものを選んでください。
ボーリング用ツールスの中でも、特に重要な役割を持つビットとロッドについて、仕組みなどをご紹介しました。一口にビットやロッドも、材質や構造によってさまざまな種類があります。どれを選ぶかによって作業の質や効率が大きく変わるため、ニーズに合ったものを選んでください。
ボーリングマシンの購入を検討している方は、こちらのページもおすすめ。各メーカーのボーリング用ツールスをご紹介しているので、ぜひ参考にしてはいかがでしょうか。
アンカー工・法面工などの中規模以上の工事から、地盤改良や地質調査などの小規模工事まで様々なシーンで活躍するボーリングマシンを、工事ごとに重要視される特徴やスペックを「強み」として表現し、それぞれにおすすめなメーカーを3社ご紹介しています。
引用元:鉱研工業(https://www.koken-boring.co.jp/products/580/)
山岳の硬い岩盤も貫けるよう、回転トルク10kN-m・引抜力60kN(給進機構)・ドリルヘッド速度25m/min、打撃力750Jなどのハイパワーを備えつつ、4次排ガス規制に適合したエンジンを積むことで燃焼効率も自動でコントロールし、経済的です。
引用元:YBM(https://www.ybm.jp/product/lrp-400-2)
本体重量がわずか1トンの軽量型マシンや、ロング車1台でツールスなどのオプション品も運搬できるのが同社製品の魅力。
大型重機を入れづらい狭い場所で行う調査や、重機を扱う担当者への負荷を抑えたい現場におすすめと言えます。
引用元:東亜利根ボーリング(https://www.toa-tone.jp/_shared/catalog/C100.pdf)
都市部における掘削作業では、騒音や振動への対策は必要不可欠。
国交省の「超低騒音型建設機械」にも指定された同社製品では、従来品比でエンジン騒音-11dB・作業音-10dBを実現。また、騒音の逆周波を人工的に発生させる消音装置なども展開しています。