一口にボーリングマシンと言っても、マシンの機構などによって種類が異なります。導入する際は、現場や工事内容にあったマシンを選びましょう。ここでは、さく井工(井戸施工)で活躍するボーリングマシンをご紹介します。
安全性・小スペース・低騒音で選ぶ
「おすすめのボーリングマシンメーカー3選」
さく井工(井戸施工)(さくせいこう)とは、機械を使って掘削を行い、井戸や、必要な揚水設備の設置等を行う工事のことです。具体的には、さく井工事(井戸施工)、観測井工事、還元井工事、温泉掘削工事、井戸築造工事、さく孔工事、石油掘削工事、天然ガス掘削工事、揚水設備工事などです。
さく井工(井戸施工)は、大きく「パーカッション工法」「ロータリー工法」「エアハンマー工法」の3つに分けられます。それぞれの特徴は、以下の通りです。
掘削口径の大きさや掘る深さに合わせて、これらの工法を使い分けながら掘削を行います。
ここでは、ボーリングマシンを使用してさく井工(井戸施工)を行った事例をご紹介しています。写真入りで事例を掲載していますので、どのような形で工事が行われているのかを確認してみてください。

引用元:東邦地水株式会社公式HP
(https://chisui.co.jp/business/sakui-onsen/)
東邦地水株式会社はさまざまなさく井工事をおこなっていて、写真はパーカッション工法での掘削工事の事例です。掘削機械のクランク活動にて棒状の掘削ビットを上下させることで地中にある土砂をほぐし、ペーラーにて土砂を掘削していきます。
参照元:東邦地水株式会社公式HP
(https://chisui.co.jp/business/sakui-onsen/)

引用元:川合鑿泉工業株式会社公式HP
(https://www.kawaisakusen.com/performance/)
川合鑿泉工業株式会社は、岐阜県や愛知県、静岡県などさまざまな地域で井戸新設工事をはじめとする井戸関連工事全般を行っています。井戸新設工事の工法はパーカー工法やハンマー工法など状況に合わせて適切な工法を選択します。
参照元:川合鑿泉工業株式会社公式HP
(https://www.kawaisakusen.com/performance/)

引用元:柴﨑地水技工株式会社公式HP
(https://shibasakichisui.jp/works/new_23_2023/)
茨城県内にてさく井工事が行われた事例です。工事期間は2014年11月から2015年3月ですがそのうちさく井工事の期間は1ヶ月半となっています。作成された井戸は、口径300mm、深度230mのものです。
参照元:柴﨑地水技工株式会社公式HP
(https://shibasakichisui.jp/works/new_23_2023/)

引用元:有限会社山本設備工業公式HP
(https://yamamoto-sk.co.jp/pages/23/)
大阪の有限会社山本設備工業は、さく井工事や井戸メンテナンス工事、各種ポンプ設計施工などをおこなっています。こちらの写真は、同社が滋賀県にて実施したさく井工事の様子です。
参照元:有限会社山本設備工業公式HP
(https://yamamoto-sk.co.jp/pages/23/)

引用元:有限会社市原工業公式HP
(https://www.well-ichihara.co.jp/tech_photo.html)
大分県にておこなわれた井戸工事の事例です。現場は硬質岩盤で水脈が少ない地域でしたので、特殊エアーハンマー二重管掘削工法で施工しました。こちらの工法はエアー掘削なので汚泥処理が不要であり、水脈の見落としもありません。さらに櫓が不要なので、掘削開始までの期間も短縮できます。
参照元:有限会社市原工業公式HP
(https://www.well-ichihara.co.jp/tech_photo.html)
ここでは、Bori-Hori編集チームがピックアップしたさく井工(井戸施工)用のマシンを紹介します。
【選出理由】
「ボーリングマシン メーカー」とGoogle検索して10ページ以内に上位表示されるメーカー(オリジナルの製品を製造・販売)10社のうち、
「さく井工(井戸施工) ボーリングマシン」に該当する情報を公式HPに掲載しているメーカーの製品をピックアップしています。
(2023年8月1日調査時点)
※また、各企業の公式サイト上に該当する工事事例や事業紹介コンテンツが存在する場合、そのページもあわせてご紹介しています。(2024年11月12日調査時点)
引用元:鉱研工業公式HP
https://www.koken-boring.co.jp/products/558/
引用元:鉱研工業公式HP
https://www.koken-boring.co.jp/products/558/
| 掘さく口径 | 80~157 mm |
|---|---|
| 回転数(高速/低速) | 50 / 25 rpm |
| トルク(高速/低速) | 2.8 / 5.6 kN-m |
| 振動数 | 42 Hz |
| 起振力 | 53 kN |
| スラスト(前進/後退) | 前進20、後退60 kN |
| ストローク長 | 1,700 mm |
| 原動機 | 45 kW / 1,700 rpm |
| 運搬時寸法(L/W/H) | 3,700 / 980~1,280 / 1,850 mm |
| 質量(本体) | 2,500 kg |
| 質量(PU) | 2,100 kg |
引用元:YBM公式HP
https://www.ybm.jp/product/ybm-1wa
引用元:YBM公式HP
https://www.ybm.jp/product/ybm-1wa
【スイベルヘッド】
| スピンドル内径(mm) | 48 |
|---|---|
| スピンドルストローク(mm) | 500 |
| スピンドル回転数(min-1) | (A速)103、164、371、(B速)150、239、540、(C速)300、478、1080 |
| 最大給圧力(kN) | 27.3 |
| 最大バランス力(kN) | 32.5 |
| スピンドルトルク(N・m) | 519.4(A速)、352.8(B速) |
【ギヤリング】
| チェンジギヤの形式 | 3段変速 スライディングギヤ |
|---|---|
| クラッチ形式 | 乾式単板ディスク |
【ホイスト】
| 形式 | プラネタリギヤ式 ハンドブレーキ |
|---|---|
| ドラム寸法(mm) | φ120 × 90 |
| ドラムキャパシティ(mm) | φ9×38 |
| ロープスピード(m/min) | 34~122(A速)、49~178(B速) |
【油圧ポンプ】
| 形式 | 可変吐出形ベーンポンプ |
|---|---|
| 仕様(MPa) | 常用圧力2.0~4.0、最大圧力6.9 |
【原動機】
| 所要動力(kW) | 5.5/4P{ 7.5ps } |
|---|
【質量】
| 総質量(kg)(原動機を除く) | 435、最大分解質量80 |
|---|
引用元:東亜利根ボーリング公式HP
https://www.toa-tone.jp/manufacture/m03.html
引用元:東亜利根ボーリング公式HP
https://www.toa-tone.jp/manufacture/m03.html
【本体】
| 質量(t) | 11.0 |
|---|---|
| 回転数 ドライブヘッド(min-1) | 正回転(右)60、125、265、420/逆回転(左)36、75、160、255 |
| 回転数 ロータリーテーブル(min-1) | 正回転(右)30、62、132、210 |
| 巻上能力(t) | 9.0 |
| ストローク長(mm) | 750 |
引用元:東邦地下工機公式HP
https://www.tohochikakoki.co.jp/catalog/catalog_list.php?by_word2=11
引用元:東邦地下工機公式HP
https://www.tohochikakoki.co.jp/catalog/catalog_list.php?by_word2=11
【本体】
| 質量(t) | 4.0 |
|---|
【スイベルヘッド】
| スピンドル内径(mm) | 92 |
|---|---|
| スピンドルトルク(N・m) | 7,350~1,830 |
| スピンドルスピード(min-1) | 0~100 |
【フィード】
急速フィード付
| フィード方式 | 油圧モータドライブチェーンフィード方式(モータ上部) |
|---|---|
| 給圧力(上昇・下降)(kN) | 24.5(12,500kgf) |
| ストローク(mm) | 2,300 |
| フィードスピード(m/min) | 0~4 |
【油圧チャック】
| 形式 | スプリングチャック |
|---|---|
| 使用ロッド径(mm) | 88.9(ピンジョイント) |
| リーダスイング(°) | 左右各15 |
| ベースマシン(㎡) | 0.18 |
【ガイドセル】
| リーダスライド(mm) | 1,500 |
|---|---|
| リーダスイング(度) | 左右 各5 |
【クローラ】
| 延期陣形式 | ヤンマーEDM-3TNV88 |
|---|---|
| バケット容量(㎥) | 0.08 |
| 燃料タンク容量(L) | 40 |
※公式HPに製品画像が見当たりませんでした。
※公式HPに製品画像が見当たりませんでした。
| 原動機 | モーター11KW-4P |
|---|---|
| スピンドル内径(mm) | 148 |
| シリンダー内径(mm) | 98.4 |
| ストローク(mm) | 500 |
| スピンドル回転数(rpm) | 28~746 |
| 機体寸法(幅×横×高さ)(mm) | 1,600×2,816×1,090 |
| 機体重量(kg) | 2,800(原動機含む) |
引用元:ウエルマン公式HP
https://www.wellman.jp/products/
引用元:ウエルマン公式HP
https://www.wellman.jp/products/
【スイベルヘッド部】
| 形式 | ギヤードモータートップドライブ |
|---|---|
| スピンドル回転数(rpm) | 17(50Hz)/21(60Hz) |
| トルク(kgf-m) | 280/240 |
| エアースイベル内径(mm) | 50 |
【フィード部】
| 形式 | 1シリンダーチェーンフィード |
|---|---|
| ストローク(m) | 3.5 |
| 給圧力(kgf-m) | 2,400 |
| バランス力(kgf) | 2900 |
【ウィンチ部】
| 形式 | 油圧式 |
|---|---|
| 巻上力(Kg) | 2000(動滑車使用) |
| ロープ巻取り能力(m) | φ9×35 |
| ロープスピード(m/min) | 12.5(動滑車使用) |
【原動機】
| スイベルヘッドモーター(w×P×V) | 5.5×4×200 |
|---|---|
| 油圧ユニットモーター(w×P×V) | 5.5×4×200 |
| オイルポンプ能力(L) | 容量23.5/28.4 |
【ベース部】
| スライドストローク(mm) | 500(油圧式) |
|---|---|
| アウトリガー(mm) | 150(油圧式) |
| 自走装置 | 前進/後進(油圧スライド方式) |
| ロッド弛め力(Kgf) | 2970 |
| 遠隔操作盤 | スイベルヘッド上下、スピンドル回転操作 |
| 機械寸法(L×W×H)(㎜) | 3,600×1,200×3,650 |
| 機械重量(Kgf) | 2,380 |
アンカー工・法面工などの中規模以上の工事から、地盤改良や地質調査などの小規模工事まで様々なシーンで活躍するボーリングマシンを、工事ごとに重要視される特徴やスペックを「強み」として表現し、それぞれにおすすめなメーカーを3社ご紹介しています。
引用元:鉱研工業(https://www.koken-boring.co.jp/products/580/)
山岳の硬い岩盤も貫けるよう、回転トルク10kN-m・引抜力60kN(給進機構)・ドリルヘッド速度25m/min、打撃力750Jなどのハイパワーを備えつつ、4次排ガス規制に適合したエンジンを積むことで燃焼効率も自動でコントロールし、経済的です。
引用元:YBM(https://www.ybm.jp/product/lrp-400-2)
本体重量がわずか1トンの軽量型マシンや、ロング車1台でツールスなどのオプション品も運搬できるのが同社製品の魅力。
大型重機を入れづらい狭い場所で行う調査や、重機を扱う担当者への負荷を抑えたい現場におすすめと言えます。
引用元:東亜利根ボーリング(https://www.toa-tone.jp/_shared/catalog/C100.pdf)
都市部における掘削作業では、騒音や振動への対策は必要不可欠。
国交省の「超低騒音型建設機械」にも指定された同社製品では、従来品比でエンジン騒音-11dB・作業音-10dBを実現。また、騒音の逆周波を人工的に発生させる消音装置なども展開しています。