一口にボーリングマシンと言っても、マシンの機構などによって種類が異なります。導入する際は、現場や工事内容にあったマシンを選びましょう。ここでは、高所工事で活躍するボーリングマシンをご紹介します。
安全性・小スペース・低騒音で選ぶ
「おすすめのボーリングマシンメーカー3選」
地すべり対策やダム工事など、急勾配の法面での作業では、クレーンなどで仮設足場を設置した上でボーリングマシンを使用するのが一般的です。しかし、仮設足場を設置するにはコストと時間がかかる上、撤去する手間も必要です。また、中には足場を設置するスペースがとれない場合もあります。
機械接地面から上部にアームを伸ばし、掘削が行える高所ボーリングマシンなら、足場の心配をすることなく作業をすることが可能です。急勾配の法面で作業をするよりも高い安全性で作業ができる点、仮設足場を設置するコスト・時間を削減できる点も魅力でしょう。
ここでは、Bori-Hori編集チームがピックアップした高所工事用のマシンの中で、持ち運びしやすい、本体質量の軽い製品を紹介します。
【選出理由】
「ボーリングマシン メーカー」とGoogle検索して10ページ以内に上位表示されるメーカー(オリジナルの製品を製造・販売)10社のうち、
「高所 ボーリングマシン」に該当する情報を公式HPに掲載しているメーカーの製品をピックアップしています。
(2023年8月1日調査時点)
※また、各企業の公式サイト上に該当する工事事例や事業紹介コンテンツが存在する場合、そのページもあわせてご紹介しています。(2024年11月12日調査時点)
引用元:鉱研工業公式HP
https://www.koken-boring.co.jp/products/574/
引用元:鉱研工業公式HP
https://www.koken-boring.co.jp/products/574/
| 掘さく口径 (mm) | 60~125 |
|---|---|
| 回転数(rpm) | 0~51 |
| トルク(kN-m) | 2.5 |
| 打撃数(bpm) | 1,200 |
| 打撃エネルギー(J) | 250 |
| スラスト(kN) | 16 |
| ストローク長(mm) | 1,610 |
| 原動機(kW) | 30-4 |
| 運搬時寸法(L×W×H)(mm) | 3,020×1,150×1,200 |
| 質量(本体)(kg) | 670 |
| 質量(PU)(kg) | 1,020 |
引用元:YBM公式HP
https://www.ybm.jp/product/lrp-400-2
引用元:YBM公式HP
https://www.ybm.jp/product/lrp-400-2
【穿孔性能】
| ケーシング径 | φ96、φ118、φ133 |
|---|---|
| ケーシング長さ(mm) | 1,000(1,500) |
| 穿孔角度(°) | -10~0~47 |
【ドリフタ】
| 型式 | RP-3240 |
|---|---|
| 打撃数(Hz) | 33 |
| 打撃エネルギー(kN・m) | 0.31 |
| 回転数(min-1) | 低速 0~30/60Hz、高速0~60/60Hz |
| 回転トルク(kN・m) | 低速0~3.9、高速0~2.0 |
【フィード】
| フィードスピード(m/min) | 0~6(MAX22) |
|---|---|
| 最大引抜力(kN) | 25.5 |
【本体】
| スライドストローク(mm) | 500 |
|---|---|
| 質量(kg) | 1,000 (コントロールユニットは除く) |
| 寸法(WxLxH)(mm) | 1,670×3,650×1,100 |
| 総質量(kg) | 1,650 (コントロールユニット・オプション含) |
| 寸法(WxLxH)(mm) | 1,050×1,750×1,500 |
| 型式 | YUE-37C-03 |
| 質量(kg) | 1,150 |
| オイルポンプ型式 | 可変容量ダブルピストンポンプ+ギヤポンプ |
| 出力(kW) | 37 |
| タンク容量(ℓ) | 150 |
引用元:YBM公式HP
https://www.ybm.jp/product/rp-900-lp
引用元:YBM公式HP
https://www.ybm.jp/product/rp-900-lp
| 打撃力(N-m) | 637/392 |
|---|---|
| 打撃数(Hz) | 41.7/58.3 |
| 回転数(min-1) | 40/80 |
| トルク(kN-m) | 8.8/4.4 |
| 打撃数(bpm) | 2,000 |
| 外形寸法(L×W×H)(mm) | 1,550×2,700×1,400 |
| 質量(kg) | 2,030 |
アンカー工・法面工などの中規模以上の工事から、地盤改良や地質調査などの小規模工事まで様々なシーンで活躍するボーリングマシンを、工事ごとに重要視される特徴やスペックを「強み」として表現し、それぞれにおすすめなメーカーを3社ご紹介しています。
引用元:鉱研工業(https://www.koken-boring.co.jp/products/580/)
山岳の硬い岩盤も貫けるよう、回転トルク10kN-m・引抜力60kN(給進機構)・ドリルヘッド速度25m/min、打撃力750Jなどのハイパワーを備えつつ、4次排ガス規制に適合したエンジンを積むことで燃焼効率も自動でコントロールし、経済的です。
引用元:YBM(https://www.ybm.jp/product/lrp-400-2)
本体重量がわずか1トンの軽量型マシンや、ロング車1台でツールスなどのオプション品も運搬できるのが同社製品の魅力。
大型重機を入れづらい狭い場所で行う調査や、重機を扱う担当者への負荷を抑えたい現場におすすめと言えます。
引用元:東亜利根ボーリング(https://www.toa-tone.jp/_shared/catalog/C100.pdf)
都市部における掘削作業では、騒音や振動への対策は必要不可欠。
国交省の「超低騒音型建設機械」にも指定された同社製品では、従来品比でエンジン騒音-11dB・作業音-10dBを実現。また、騒音の逆周波を人工的に発生させる消音装置なども展開しています。