ボーリングマシンの導入では、現場のニーズに応えてくれるマシンを選ぶことが大切です。ここでは、ボーリングマシンメーカーのYBMに関して、メーカーとしての特長や、販売しているマシンなどをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
引用元:YBM公式HP
(https://www.ybm.jp/)
YBMの前身である吉田鉄工所は、1946年に創業しました。佐賀県の唐津炭田で、石炭調査用のボーリングマシンの製造や修理を行うことから始まりました。それ以来、時代のニーズに合わせて自社でマシンを研究・開発してきました。第一次オイルショック後は石油や地熱開発用の大型掘削ツールを、バブル経済崩壊後は狭い土地でも使える低騒音、小型、軽量、省人化を目指したマシンを開発しています。
近年においては、ICTやIoTの技術を活かした機器やシステムの開発にも取り組み、建築業界での生産性向上を図る「i-Construction」に応える、ICT団結工に対応した杭芯位置誘導システムY-Navi[ワイ・ナビ]の開発や、機械のメンテナンスやトラブル対策に役立つ、機械情報管理システムなどの開発もおこなっています。
YBMは時代のニーズに即したボーリングマシン開発に力を入れています。バブル崩壊後や阪神淡路大震災後に需要が高まったのが住宅の地盤調査や地盤改良に用いられるボーリングマシンです。そうしたニーズに対応する機種の開発・販売に力を入れ、「小型・軽量のボーリングマシンなら、YBM」と高い評価を得ています。
トリクロロエチレンなどの化学物質による土壌や地下水の汚染が、1990年代後半から社会問題としてクローズアップされ始めました。YBMはそうした状況にもいち早く対応しました。小型低騒音土壌汚染調査専用機や浄化システムを開発し、平成11年度・平成12年度に環境省水質保全局が公募した”土壌地下水汚染対策新技術実証調査”に採用されました。
1946年の創業以来、国内外で活用される機器を提供してきたYBM。ボーリングマシンで特徴的なのは、小型・軽量かつ低負荷のマシンを多く扱っている点です。本体重量がわずか1トンの「ロータリーパーカッションドリルLRP-400Ⅱ」をはじめ、狭小地向けの地盤改良機「GI-35C-4」、機械の組み立てが簡単に行える地盤改良機「GI-220C-HT」などさまざまな製品を扱っています。
分解・組立ても簡単なので、「小スペース・低負荷の工事を実現したい」とお考えの方は、ぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。
こちらのページでは、多様化する工事現場のニーズに応える、さまざまな製品やメーカーをご紹介しています。マシンの購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
引用元:YBM公式HP
(https://www.ybm.jp/product/yrp-180c)
この急速穿孔機は、地滑り対策工事や土壌調査、井戸掘り、アンカー工事、水抜き穴や注入口の穴を開ける工事で使われます。従来の回転式削孔機では難しかった砂や小石が多い地盤にも対応できます。また、トリプルクランプを使うことで、ロッドの回収や継ぎ足しの作業が効率よく行えるようになっています。
掘さく口径(mm) | Max216 |
---|---|
回転数(min-1) | 低速32、高速65 |
トルク(N・m) | 高トルク:12,740、低トルク6,370 |
打撃数(bpm) | 2,000 |
打撃エネルギー(J) | 記載なし |
スラスト(kN) | 記載なし |
ストローク長(mm) | 記載なし |
外形寸法(L×W×H)(mm) | 7,200×2,300×2,800 |
質量(kg) | 12,570 |
引用元:YBM公式HP
(https://www.ybm.jp/product/rp-900-lp)
このロータリーパーカッションドリルは、3mライナープレート内での排水ボーリングやアンカー工事に適しています。新型ドリフターYHG-80VSを搭載し、強力な掘削力を発揮します。ケーシング径はφ96mmからφ165mmまで対応可能です。また、ドリフターの横スライド機能により、パイプやアンカーの挿入が簡単にできます。ガイドセル部分だけを設置すれば、地上高650mmの位置でも穴を開けることができます。
打撃力(N-m) | 637/392 |
---|---|
打撃数(Hz) | 41.7/58.3 |
回転数(min-1) | 40/80 |
トルク(kN-m) | 8.8/4.4 |
打撃数(bpm) | 2,000 |
外形寸法(L×W×H)(mm) | 1,550×2,700×1,400 |
質量(kg) | 2,030 |
引用元:YBM公式HP
(https://www.ybm.jp/product/gi-35c-4)
狭い場所で使える地盤改良機です。鋼管打設機として使用することもできます。コンパクトなサイズで狭い場所にも入りやすく、スピンドルトルクは9.8kN・mです。さらに、幅を1,550mmから1,800mmに調整できるクローラと4点式のアウトリガを備えているので、狭い場所でも安定して作業ができます。
スピンドル回転数(min-1) | 26~79 |
---|---|
スピンドルトルク(kN・m) | 3.2~9.8 |
フィードストローク(mm) | 4,000 |
フィードスピード(m/min) | 0~6.4 |
リーダスライド(mm) | 1,000 |
リーダスイング(°) | 左右 各5 |
エンジンメーカ・モデル | ヤンマー 3TNV88 |
総排気量(cc) | 1,642 |
定格出力/回転数(kW/min-1) | 17.5/2,200 |
マシン寸法(L×W×H)(mm) | 5,980×1,550×2,740(運搬時 共回り防止装置付) |
質量(kg) | 5,550 |
接地圧(kPa) | 50.1 |
引用元:YBM公式HP
(https://www.ybm.jp/product/gi-35cf-rsk-4)
狭い場所での作業に適した細い鋼管を回転圧入するための専用機です。バックホウサイズの小型化と拡幅式クローラの採用で、狭い場所にも入りやすくしています。4点式のアウトリガで作業中の安定性も向上しています。また、スイッチひとつでフィードとスライドを同時に操作できる機能があり、鋼管を打ち込んだ後の時間ロスを減らしますので、より効率的な作業が可能です。
ドリフタ打撃数(min-1) | 470~840 |
---|---|
ドリフタ打撃エネルギー(N・m) | 333 |
ドリフタ回転トルク(kN・m) | モードAの場合1.1~3.3 |
ドリフタ回転数(min-1) | 13~39 |
フィード給圧力(kN) | 33.1 |
フィードストローク(mm) | 3,700 |
フィードスピード(m/min) | 0~12 |
リーダスライドストローク(mm) | 1,200 |
リーダスライドスピード(m/min) | 0~12 |
リーダスイング角(°) | 左右 5 |
エンジンユニット | ディーゼルエンジン 17.5kW/2,200min-1 |
適用鋼管径 | φ48.6用(RES-P施工時) |
適用鋼管径 | ~最大φ114.3用(鋼管杭施工時) |
運搬時寸法(L×W×H)(mm) | 5,656×1,550×2,695 |
質量(kg) | 5,650 |
引用元:YBM公式HP
(https://www.ybm.jp/product/si-15s4-cf)
この地盤改良機は、1,000mmのスピンドルストローク長を持ち、スピンドルの回転速度を無段階で設定できます。回転数はデジタル制御盤に表示されるので、簡単に確認しながら調整できます。また、油圧シリンダフィードと油圧チャック、油圧クランプを使っているので、安全性も高いです。
スピンドル内径(mm) | 77 |
---|---|
スピンドル回転数(min-1) | 高速0~50、低速0~14 |
スピンドルトルク(kN・m) | 高速0.82、低速2.94 |
フィードストローク(mm) | 1,000 |
フィードスピード(m/min) | 上昇0~2.8、下降0~3.7 |
最大給圧力 (kN) | 上昇39.5、下降29.7 |
原動機(kW/rpm) | 40/2000 |
寸法(L×W×H)(mm) | 1,800×1,660×2,190 |
質量(本体) (㎏) | 1,350 |
引用元:YBM公式HP
(https://www.ybm.jp/product/sst-100d-2)
旧名称は「全自動スウェーデン式サウンディング試験機」で、スウェーデン式サウンディング試験に使われます。ロッドに250N、500N、750N、1000Nの荷重を機械的にかけることができ、荷重の切り替えは完全自動で、荷重の誤りに気付かずに試験を行うリスクを減らします。また、新しい機構により、試験ユニット単体でも、走行ユニットに取り付けた状態でも計測が可能です。急に地盤が沈んでも安全に試験ができ、過大な荷重で試験を行うミスも防げます。
回転数(min-1) | 20.7 |
---|---|
トルク(N・m) | 87.6{8.94kg・m} |
リフト力(kN) | 1.65{170kgf} |
走行速度 (km/h) | 2.9 |
エンジン出力 (kW) | 2.3/1,800min-1{3.1PS/1,800rpm} |
寸法(L×W×H)(mm) | 1,055×670×1,455※クローラ搭載時 |
質量(本体)(kg) | 150(クローラ搭載時 390kg) |
引用元:YBM公式HP
(https://www.ybm.jp/product/otasukeman)
ロータリーパーカッションドリルを用いた掘削作業を行う現場において、安全かつ確実なロッドの着脱作業を行うための装置です。重量は約100kgに抑えており、より多くの現場での活用が可能。ロッドの締結時はもとより、抜管時にも簡単かつ確実に着脱作業が可能。ロータリーパーカッションドリルの油圧回路を使用するので、本体への油圧ユニットの増設は不要となっています。
適応ケーシング径 (mm) | φ96、φ118、φ133、φ165 |
---|---|
適応ケーシング長 (mm) | 1,000、1,500 |
総重量 (kg) | 約100 |
引用元:YBM公式HP
(https://www.ybm.jp/product/cma-04a-5)
本体へのセメント供給は1トンパックまたはセメントサイロから行うことができ、人力での重労働が不要。セメントと水の計量も予め設定した数値に自動で行ってくれます。バッチカウンター設定を行うことで、1日中連続で施工することも可能。バッチごとの水、セメント量が記録されており、作業終了後には使用量合計が分かるようになっています。リモコン操作を可能とするオプションも用意されています。
【ミキサー】
攪拌容量(L) | 200 |
---|---|
タンク容量(L) | 350 |
モーター出力(kW) | 1.5 1/30ギヤードモーター |
ミルク落し口(A) | 100A エアー駆動バタフライ弁 |
【アジテーター】
攪拌容量(L) | 400 |
---|---|
タンク容量(L) | 550 |
モーター出力(kW) | 1.5-6P 1/60 |
回転数(min-1 ) | 18/22 (50Hz/60Hz) |
ミルク取出口(A) | 50x1(手動バルブ) |
【セメントホッパー】
容量(㎡) | 0.6 |
---|---|
セメント投入口(mm) | φ1,250 |
フィーダ能力(kg/min) | 200 |
回転数(min-1) | 300/360 (50 Hz/60Hz) |
電動機(kW) | 2.2- 4P 1/10 |
寸法(L×W×H)(mm) | 1,600×2,120×2,250 |
質量(kg) | 1,260 |
引用元:YBM公式HP
(https://www.ybm.jp/product/ymp-25-2)
こちらはタンク容量1,600 L、撹拌容量1,320 Lを有する大容量タイプ。柱状改良工事における全自動施工管理システムであり、現場状況の変化に即応できる柔軟性があるロボット化技術である「Y-LINK」の対応機種として認定されています。セメントと水の自動投入やバッチごとの水、セメントの使用量を記録することにも対応。オプションで、遠隔地から施工機の自動運転を設定したり、プラントのバッチ設定を入力するといったことも可能になります。
【ミキサー】
攪拌容量(L) | 1,320 |
---|---|
タンク容量(L) | 1,600 |
モーター出力(kW) | 7.5 1/11ギヤードモーター |
ミルク落し口(mm) | φ300×1 |
【アジテーター】
攪拌容量(L) | 2,100 |
---|---|
タンク容量(L) | 2,400 |
モーター出力(kW) | 1.5 1/100ギヤードモーター |
寸法(L×W×H)(mm) | 3,380×2,100×2,450 |
質量(kg) | 3,800(オプション項目は含みません) |
本社所在地 | 佐賀県唐津市原1534 |
---|---|
TEL | 0955-77-1121 |
公式URL | https://www.ybm.jp/codata |
営業所(対応エリア) | 東京支社、中部支店、関西支店、東北営業所、インドネシア駐在員事務所、福岡支店、八丁原事務所 |
建設業許可等 |
取得認証(岸山第3工場) |
アンカー工・法面工などの中規模以上の工事から、地盤改良や地質調査などの小規模工事まで様々なシーンで活躍するボーリングマシンを、工事ごとに重要視される特徴やスペックを「強み」として表現し、それぞれにおすすめなメーカーを3社ご紹介しています。
引用元:鉱研工業(https://www.koken-boring.co.jp/products/580/)
山岳の硬い岩盤も貫けるよう、回転トルク10kN-m・引抜力60kN(給進機構)・ドリルヘッド速度25m/min、打撃力750Jなどのハイパワーを備えつつ、4次排ガス規制に適合したエンジンを積むことで燃焼効率も自動でコントロールし、経済的です。
引用元:YBM(https://www.ybm.jp/product/lrp-400-2)
本体重量がわずか1トンの軽量型マシンや、ロング車1台でツールスなどのオプション品も運搬できるのが同社製品の魅力。
大型重機を入れづらい狭い場所で行う調査や、重機を扱う担当者への負荷を抑えたい現場におすすめと言えます。
引用元:東亜利根ボーリング(https://www.toa-tone.jp/_shared/catalog/C100.pdf)
都市部における掘削作業では、騒音や振動への対策は必要不可欠。
国交省の「超低騒音型建設機械」にも指定された同社製品では、従来品比でエンジン騒音-11dB・作業音-10dBを実現。また、騒音の逆周波を人工的に発生させる消音装置なども展開しています。