一口にボーリングマシンと言っても、マシンの機構などによって種類が異なります。導入する際は、現場や工事内容にあったマシンを選びましょう。ここでは、グラウト工事で活躍するボーリングマシンをご紹介します。
安全性・小スペース・低騒音で選ぶ
「おすすめのボーリングマシンメーカー3選」
グラウト工事とは、建物や地中に空洞・空隙・隙間・目地・ひび割れなどを補強・補修する工事のことです。ボーリングなどで設置した管を通して固結材である液体を注入し、隙間を埋めたり地盤の強度を高めたりします。
グラウト工事は、工法によって「ロッド法」「パッカー法」「ストレーナ法」「二重管方式」の4つに分けられます。使用する注入管がそれぞれ異なっており、ロッド法ではボーリングロッドをそのまま使用し、パッカー法ではパッカーを使用します。
補修だけでなく、機械を据え付ける際の基礎づくりや構造物下の液状化防止、トンネル掘削時の止水・先受けなどのために行う場合もあります。
ここでは、Bori-Hori編集チームがピックアップしたグラウト工事用のマシンを紹介します。
【選出理由】
「ボーリングマシン メーカー」とGoogle検索して10ページ以内に上位表示されるメーカー(オリジナルの製品を製造・販売)10社のうち、
「グラウト工 ボーリングマシン」に該当する情報を公式HPに掲載しているメーカーの製品をピックアップしています。
(2023年8月1日調査時点)
※また、各企業の公式サイト上に該当する工事事例や事業紹介コンテンツが存在する場合、そのページもあわせてご紹介しています。(2024年11月12日調査時点)
引用元:鉱研工業公式HP
https://www.koken-boring.co.jp/products/3459/
引用元:鉱研工業公式HP
https://www.koken-boring.co.jp/products/3459/
| 掘削口径(mm) | 101~157 |
|---|---|
| 標準ロッド | P57~146(P165)×1.5m/1.0m |
| 掘削角度(°) | -90~+45 |
【ドリルヘッド】
| 型式 | KD-610A(バックハンマー付) |
|---|---|
| 回転数(rpm) | 低42、高84 |
| トルク(N-m) | 低7,400、高3,700 |
| 打撃数(bpm) | 2,200 |
| 打撃エネルギー(J) | 500 |
【給進装置】
| 方式 | オイルモーターとチェーン |
|---|---|
| 給進力(kN) | 50 |
| 引抜力(kN) | 50 |
| 給進速度(m/min) | 10 |
| 早送速度(m/min) | 24 |
| ストローク(mm) | 1520 / 2090 |
| 機体寸法(運搬時)(mm) | 3,940×1,640×1,270 |
| 質量(kg) | 2,600 |
引用元:YBM公式HP
https://www.ybm.jp/product/yhp-1
引用元:YBM公式HP
https://www.ybm.jp/product/yhp-1
【スイベルヘッド】
| スピンドル内径(mm) | 43 |
|---|---|
| スピンドルストローク(mm) | 500 |
| スピンドル回転数(min-1) | 高速397、低速203(※原動機回転数1800 min-1の場合) |
| スピンドルトルク(kN・m) | 高速0.11、低速0.21 |
【ギヤリング】
| チェンジギヤの形式 | 2段変速 スライディングギヤ |
|---|---|
| クラッチ形式 | クロークラッチ方式 |
【ホイスト】
| 形式 | キャットヘッド※オプション |
|---|---|
| 最大巻上能力(kg) | 約78 |
【原動機】
| 出力 | 5.8 kW/1800 min-1 |
|---|
【機体寸法・質量】
| 総質量(原動機含む)(kg) | 188 |
|---|---|
| 最大分解質量 | 30 |
| 機体寸法(L×W×H)(mm) | 1,300×742×1,534 |
引用元:東邦地下工機公式HP
https://www.tohochikakoki.co.jp/catalog/catalog_index.php
引用元:東邦地下工機公式HP
https://www.tohochikakoki.co.jp/catalog/catalog_index.php
| 総重量(kg) | 200 |
|---|---|
| 寸法(mm) | 長1115×幅570×高960 |
| スピンドル内径(mm) | 47 |
| スピンドル回転数(r.p.m.) | 65:125:370 |
| 最大トルク(kN・m) | 0.54 {55kgf・m} |
| ストローク(mm) | 300(400) |
| 給進力(kN) | 8.4 {860kgf} |
| 引抜力(kN) | 13.8 {1410kgf} |
| 所要動力 | 3.7kW/4P または 7PS |
引用元:扶桑工業公式HP
https://www.kk-fuso.co.jp/kikai/
引用元:扶桑工業公式HP
https://www.kk-fuso.co.jp/kikai/
| 総重量(kg) | 155 |
|---|---|
| 寸法(mm) | 長1050×幅620×高810 |
| スピンドル内径(mm) | 43 |
| スピンドルストローク(mm) | 300 |
| スピンドル回転数(min-1) | 60-100-315 |
| 給進力(kN) | 上昇12.3、下降9.2 |
| スピンドルトルク(N・m) | 470 |
引用元:東邦地下工機公式HP
https://www.tohochikakoki.co.jp/catalog/catalog_index.php
引用元:東邦地下工機公式HP
https://www.tohochikakoki.co.jp/catalog/catalog_index.php
| 総重量(kg) | 200 |
|---|---|
| 寸法(mm) | 長1115×幅570×高960 |
| スピンドル内径(mm) | 47 |
| スピンドル回転数(r.p.m.) | 65:125:370 |
| 最大トルク(kN・m) | 0.54 {55kgf・m} |
| ストローク(mm) | 300(400) |
| 給進力(kN) | 8.4 {860kgf} |
| 引抜力(kN) | 13.8 {1410kgf} |
| 所要動力 | 3.7kW/4P または 7PS |
引用元:扶桑工業公式HP
https://www.kk-fuso.co.jp/kikai/
引用元:扶桑工業公式HP
https://www.kk-fuso.co.jp/kikai/
| 総重量(kg) | 331 |
|---|---|
| 寸法(mm) | 長1159×幅700×高1091 |
| スピンドル内径(mm) | 43 |
| スピンドルストローク(mm) | 500 |
| スピンドル回転数(min-1) | 57-120-270 |
| 給進力(kN) | 上昇26.9、下降20.2 |
| スピンドルトルク(N・m) | 610 |
引用元:MCDプロダクト公式HP
http://mcd-p.jpn.org/products/index.html
引用元:MCDプロダクト公式HP
http://mcd-p.jpn.org/products/index.html
ドリルユニットの仕様
【重量および寸法】
| 適用ケーシング径(mm) | 95~165 |
|---|---|
| 適用ケーシング長(mm) | 1.5●■1.0(●は3.0m集水井戸仕様、■は3.5m集水井戸仕様) |
| 運搬時寸法(L×W×H)(mm) | 4,585×1,735×1,315 |
| 総重量(kg) | 2,640(ツール含まず)(スライドベース装着時2,870) |
【ドリフタ】
| 打撃数(bpm) | 2,000~2,600(3段階切替機構付) |
|---|---|
| 打撃力(N・m) | 500(50kgfm) |
| 回転数(rpm) | 0~32(打撃併用時・ダブルモータ駆動) |
| 回転力(N・m) | 0~7,200(打撃併用時・ダブルモータ駆動) |
【フィード装置】
| 形式 | 油圧モータによるチェーン駆動式 |
|---|---|
| 押付力(kN) | 0~55(0~5,500kgf) |
| 引抜力(kN) | 0~55kN(0~5,500kgf) |
| 送り速度(m / min) | 0~30(2段切替) |
| フィードストローク(mm) | 2,683 ●1,463mm■1,813mm |
【ガイドセル&リンク】
| ガイドセルチルト角(°) | 上10、下90 |
|---|---|
| ガイドセルスライド長(mm) | 600mm |
| 水平穿孔高さ(mm) | 800~1,270mm(スライドベース装着時870~1,340mm) |
【セントラライザ】
| 形式 | 油圧クランプ油圧レンチ式●■手動レンチ式 |
|---|---|
| ねじ切トルク(kN・m) | 19.5(1,950kgm) |
パワーユニットの仕様
【重量および寸法】
| 総重量(kg) | 2,440 |
|---|---|
| 全長(mm) | 2,150(輸送時) |
| 全幅(mm) | 1,340 |
| 全高(mm) | 1,760(排気管上端)/1,520(排気管含まず) |
【エンジン】
| 型式 | 三菱ディーゼルエンジンS6K-E5T/4サイクル水冷排気タービン過給直接噴射式 |
|---|---|
| 定格出力(kw) | 94(128ps) |
| 定格回転数(rpm) | 1,800 |
| 排気量(cc) | 6,373 |
【その他】
| オイルタンク容量(L) | 150 |
|---|---|
| 燃料タンク容量(L) | 210 |
アンカー工・法面工などの中規模以上の工事から、地盤改良や地質調査などの小規模工事まで様々なシーンで活躍するボーリングマシンを、工事ごとに重要視される特徴やスペックを「強み」として表現し、それぞれにおすすめなメーカーを3社ご紹介しています。
引用元:鉱研工業(https://www.koken-boring.co.jp/products/580/)
山岳の硬い岩盤も貫けるよう、回転トルク10kN-m・引抜力60kN(給進機構)・ドリルヘッド速度25m/min、打撃力750Jなどのハイパワーを備えつつ、4次排ガス規制に適合したエンジンを積むことで燃焼効率も自動でコントロールし、経済的です。
引用元:YBM(https://www.ybm.jp/product/lrp-400-2)
本体重量がわずか1トンの軽量型マシンや、ロング車1台でツールスなどのオプション品も運搬できるのが同社製品の魅力。
大型重機を入れづらい狭い場所で行う調査や、重機を扱う担当者への負荷を抑えたい現場におすすめと言えます。
引用元:東亜利根ボーリング(https://www.toa-tone.jp/_shared/catalog/C100.pdf)
都市部における掘削作業では、騒音や振動への対策は必要不可欠。
国交省の「超低騒音型建設機械」にも指定された同社製品では、従来品比でエンジン騒音-11dB・作業音-10dBを実現。また、騒音の逆周波を人工的に発生させる消音装置なども展開しています。