ボーリングマシンによる掘削で欠かせないポンプ。掘削作業を効率的に行うためには、ニーズに合ったポンプを適切に選ぶことが大切です。ここでは、各メーカーのボーリング用ポンプの特徴をご紹介します。
安全性・小スペース・低騒音で選ぶ
「おすすめのボーリングマシンメーカー3選」
ボーリングマシンは、土木・建設工事の現場などで幅広く導入されている機械です。動力の回転を利用して、地中に細長い穴を掘ることができます。
マシンは、「ボーリングマシン」「ポンプ」「ボーリングビット」「コアチューブ」「ボーリングロッド」などで構成されています。このうち「ポンプ」は、掘削孔の崩壊防止、スライム(堀くず)の排除、ロッドの回転抵抗の減少、ビットの刃先の冷却・洗浄などを行うために必要な水や薬剤を送出する機械です。
ポンプには回転形と往復形があり、吐出量を容易にコントロールできる上、高圧にも耐えうる往復形が一般的。省スペースで利用できるコンパクトタイプや、ピストンの押し・引きにより1往復で2倍の吐出量が得られる複動二連式ピストンポンプなどが人気です。
ここでは、Bori-Hori編集チームがピックアップした高出力のボーリング用ポンプを紹介します。
【選出理由】
「ボーリング ポンプ」とGoogle検索して上位に表示されるメーカー(オリジナルの製品を製造・販売)10社のうち、
吐出量(ℓ/min)の高いものをピックアップしています。
(2023年8月1日調査時点)

引用元:鉱研工業公式HP
(https://www.koken-boring.co.jp/products/1927/)
| 吐出量(ℓ/min) | 220~75、350~120、520~170、610~200、720~240 |
|---|---|
| 吐出圧力(MPa) | 6.0、3.8、2.5、2.2、1.9 |
従来機をコンパクト化。工事現場や足場などでの占有スペースを少なくし、これまで大容量ポンプの設置が困難だった工事現場や足場にも適応できるようになりました。
| ストローク数(mm) | 100~30 |
|---|---|
| ピストン径(spm) | 80、100、120、130、140 |
| 吸込口径(mm) | 100 |
| 吐出口径(mm) | 65 |
| 原動機 | 30kW–4P、200V モーター |
| MG-40HB寸法(L×W×H)(mm) | 2,330×1,100×1,750 |
| MG-40FV寸法(L×W×H)(mm) | 3,630×890×1,535 |
| MG-40THSR総重量(kg) | 2,280 |
| MG-40FV総重量(kg) | 1,600 |

引用元:鉱研工業公式HP
(https://www.koken-boring.co.jp/products/3506/)
| 吐出量(ℓ/min) | 1,000 |
|---|---|
| 吐出圧力(MPa) | 1.7 |
強力モーターを搭載して吐出量をアップ!さらに大型エアチャンバーを採用し、脈動を最小限にしました。コンパクトなので、大容量ポンプの設置が困難だった工事現場や足場でも使えます。
| ストローク数(mm) | max.140(58Hz) |
|---|---|
| ピストン径(spm) | 140 |
| 吸込口径(mm) | 00A(4″) |
| 吐出口径(mm) | 65A(2-1/2″) |
| 原動機 | 45kW–4P、200V モーター |
| MG-60FV-THS”清流”寸法(L×W×H)(mm) | 2,200×1,400×1,850 |
| (参)MG-40FV寸法(L×W×H)(mm) | 3,630×890×1,535 |
| MG-60FV-THS”清流”総重量(kg) | 2,700 |
| (参)MG-40FV総重量 (kg) | 1,600 |

引用元:YBM公式HP
(https://www.ybm.jp/product/sg-10sv)
| 理論吐出量(ℓ/min) | 126 |
|---|---|
| 最大吐出圧力(MPa) | 3.2 |
三連プランジャ方式により脈動が少なく、安定した注入を実現。インバーターを採用しているので、吐出量の無段変量が行えます。現場での分解、組立、点検整備も簡単です。
| ストローク(mm) | 80 |
|---|---|
| プランジャー径(mm) | 80 |
| 吸込口径(IN) | 2 IN |
| 吐出口径(IN) | 1-1/2 IN |
| 回転数(min-1) | 104 |
| 原動機 | 7.5kW-4Pインバータ制御 |
| 電圧(V) | 200 |
| 全長(mm) | 1,400 |
| 全幅(mm) | 740 |
| 全高(mm) | 1,430 |
| 質量(kg) | 945 |

引用元:東亜利根ボーリング公式HP
(https://www.toa-tone.jp/manufacture/m09.html)
| 吐出量(L/min) | 210~70 |
|---|---|
| 吐出最大圧力(MPa) | 2.3~6.9 |
複動二連式ピストンポンプ方式を採用しており、1往復で2倍の吐出量が得られる機構です。2連シリンダ装備で吐出量が多く点も魅力。吐出量や吐出圧力により5機種ラインナップしています。
| ピストン径 (mm) | 89~60 |
|---|---|
| ストローク数(rpm) | 120or95 |
| 入力軸回転数(rpm) | 高速600、低速475 |
| ストローク長(mm) | 75 |
| 吸入口径(mm) | 65 |
| 吐出口径(mm) | 38or25 |
| 質量(原動機を除く)(kg) | 550 |
| 機械寸法(L×W×H)(mm) | 原動機付2400×560×1245 |
| 原動機(kW) | 11 |
アンカー工・法面工などの中規模以上の工事から、地盤改良や地質調査などの小規模工事まで様々なシーンで活躍するボーリングマシンを、工事ごとに重要視される特徴やスペックを「強み」として表現し、それぞれにおすすめなメーカーを3社ご紹介しています。
引用元:鉱研工業(https://www.koken-boring.co.jp/products/580/)
山岳の硬い岩盤も貫けるよう、回転トルク10kN-m・引抜力60kN(給進機構)・ドリルヘッド速度25m/min、打撃力750Jなどのハイパワーを備えつつ、4次排ガス規制に適合したエンジンを積むことで燃焼効率も自動でコントロールし、経済的です。
引用元:YBM(https://www.ybm.jp/product/lrp-400-2)
本体重量がわずか1トンの軽量型マシンや、ロング車1台でツールスなどのオプション品も運搬できるのが同社製品の魅力。
大型重機を入れづらい狭い場所で行う調査や、重機を扱う担当者への負荷を抑えたい現場におすすめと言えます。
引用元:東亜利根ボーリング(https://www.toa-tone.jp/_shared/catalog/C100.pdf)
都市部における掘削作業では、騒音や振動への対策は必要不可欠。
国交省の「超低騒音型建設機械」にも指定された同社製品では、従来品比でエンジン騒音-11dB・作業音-10dBを実現。また、騒音の逆周波を人工的に発生させる消音装置なども展開しています。