粉体と液体を混練するためのプラント・ミキサー。グラウト工を適切かつ効率的に行うためには、ニーズに合ったプラント・ミキサーを適切に選ぶことが大切です。ここでは、各メーカーのプラント・ミキサーの特徴をご紹介します。
安全性・小スペース・低騒音で選ぶ
「おすすめのボーリングマシンメーカー3選」
プラント・ミキサーとは、セメントやベントナイト、混和材などの粉体と液体を、効率よく混練するための機械です。基礎杭施工・地盤改良・地下連続壁用などの工法で利用されています。
種類は、大きく分けて「全自動型」「半自動型」「手動型」の3種類。
「全自動型」は、粉体材料や液体材料の計量から水投入操作などの作業を全て自動で行えるタイプです。「半自動型」は、水計量など一部の操作を自動化したタイプ、「手動型」はコストパフォーマンスに優れています。さらに、移動や設置の容易な小型タイプや粉塵公害に配慮したタイプなど、メーカーごとにさまざまな製品が販売されています。
ここでは、Bori-Hori編集チームがピックアップした高出力のボーリングマシンと合わせて使用するプラント・ミキサーをピックアップ。ミキサー撹拌容量(ℓ)とアジテータ撹拌容量(ℓ)の高いものからご紹介します。
【選出理由】
「ボーリング プラント」「ボーリング ミキサー」とGoogle検索して10ページ以内に上位表示されるメーカー(オリジナルの製品を製造・販売)10社のうち、
ミキサー撹拌容量(ℓ)・アジテータ撹拌容量(ℓ)の高いものをピックアップしています。
(2023年8月1日調査時点)

引用元:鉱研工業公式HP
(https://www.koken-boring.co.jp/products/585/)
| 攪拌容量(ℓ) | 1,000 |
|---|---|
| アジテータ撹拌容量(ℓ) | 2,000 |
コントロールパネルによる集中制御で、高精度ミキシングが行えます。材料の配合からプラント運転制御までリモコン画面が可能。遠隔操作で作業時間を短縮することができできます。
| 配合材料 | 水(ベントナイト)、混和剤、セメント |
|---|---|
| 能力(㎥/h) | 40 |
| ミキサ | 型式VM1800w-LC9 |
| アジテータ | 型式A-2400 |
| セメントサイロ | オプション(40t/h) |
| セメントカットゲート | オプション(10B) |
| ベントナイトサイロ | オプション(5t/h) |
| 水タンク | 客先準備品 |
| 本体寸法(L×W×H)(mm) | 3,450×2,200×2,500 |
| 質量(㎏) | 3,750 |

引用元:YBM公式HP
(https://www.ybm.jp/product/cma-04a-5)
| 攪拌容量(ℓ) | 200 |
|---|---|
| アジテータ撹拌容量(ℓ) | 400 |
セメント供給は、1tonパックor大型セメントサイロから可能。アジテータ内残量の自動計算により、ミルク切れなしで連続施工することができます。バッチカウンター設定による1日中連続施工も可能です。
【ミキサー】
| タンク容量(L) | 350 |
|---|---|
| モーター出力(kW) | 1.5 1/30ギヤードモーター |
| ミルク落し口(A) | 100A エアー駆動バタフライ弁 |
【アジテーター】
| タンク容量(L) | 550 |
|---|---|
| モーター出力(kW) | 1.5-6P 1/60 |
| 回転数(min-1 ) | 18/22(50Hz/60Hz) |
| ミルク取出口(A) | 50x1(手動バルブ) |
【セメントホッパー】
| 容量(㎡) | 0.6 |
|---|---|
| セメント投入口(mm) | φ1,250 |
| フィーダ能力(kg/min) | 200 |
| 回転数(min-1) | 300/360(50Hz/60Hz) |
| 電動機(kW) | 2.2- 4P 1/10 |
| 寸法(L×W×H)(mm) | 1,600×2,120×2,250 |
| 質量(kg) | 1,260 |
上記以外で、ミキサー撹拌容量(ℓ)とアジテータ撹拌容量(ℓ)の記載が確認できなかったものの、公式ホームページに記載のあったメーカーのポンプ・ミキサーをご紹介します。
※公式HPに製品画像が見当たりませんでした。
公式HPに記載がありませんでした。
二つのターボジェット水流の循環により、素早く、均一なベントナイト水溶液を作ることが可能。タンク容量の異なる「MCK-250」と「MCK-500」の2機種を販売しています。
タイプ:単層
| 容量[タンク/攪拌](L) | 250/200 |
|---|---|
| 回転数(rpm) | 1,440/50Hz |
| 原動機(kW) | 7.5 |
| 本体質量(kg) | 425 |

引用元:東邦地下工機公式HP
(https://www.tohochikakoki.co.jp/catalog/catalog_index.php)
公式HPに記載がありませんでした。
コンパクトなミニプラントです。小型軽量・取扱いが容易・メンテナンスが容易が特徴で、下水道工事やトンネル工事、管布設工事などにおける滑材やモルタル、エアモルタルなどの注入作業に使われています。
| 適用流体 | セメントミルク・エアーミルク その他滑剤 |
|---|---|
| 最大吐出量(L/min) | 50Hz 47、60Hz 58 |
| 最大吐出圧力(MPa{kgf/cm2}) | 1.4{14} |
| ポンプ | PA-3 |
| ミキサー | MVM-5B |
| 所要動力 | 2.2kW/4P + 2.2kW/6P |
| 機体寸法 (L×W×H)(mm) | 1800×1270×1570 |
| 機体質量(kg) | 660 |
※公式HPに製品画像が見当たりませんでした。
公式HPに記載がありませんでした。
ボーリング用泥水やモルタル、セメントミルクなどの注入材料を混ぜ合わせる機械です。槽容量の大小、単槽式や縦型2槽、横型2槽などが異なる各種製品をラインナップしています。
| 槽容量(L) | 250×2 |
|---|---|
| 攪拌容量(L) | 200 |
| 所要動力(r.p.m) | 50Hz 200、60Hz 240 |
| 翼回転数 | 2.2kW/6P |
| 機体質量(kg) | 305 |
| 機体寸法(L×W×H) | 1200×700×1500 |
※公式HPに製品画像が見当たりませんでした。
公式HPに記載がありませんでした。
軽量かつコンパクトな車上プラントです。耐酸性やメンテナンス性に優れている上、フルボアコック(2インチ)採用で溶液の落下速度が向上。効率的に作業を行うことが可能です。
| 攪拌槽容量(ℓ) | 200×3槽 |
|---|---|
| 貯液槽容量(ℓ) | 400×3槽 |
| 貯水槽容量(ℓ) | 170×1槽 |
| 攪拌回転数(min-1) | 360(60Hz) |
| 攪拌電動機 | 200VO. 1kW 4P 3台 |
| 制御盤 | 水切防水・防塵形 |
| 質量(kg) | 430 |
| 機体寸法 (L×W×H)(mm) | 1370×2075×2060 |
アンカー工・法面工などの中規模以上の工事から、地盤改良や地質調査などの小規模工事まで様々なシーンで活躍するボーリングマシンを、工事ごとに重要視される特徴やスペックを「強み」として表現し、それぞれにおすすめなメーカーを3社ご紹介しています。
引用元:鉱研工業(https://www.koken-boring.co.jp/products/580/)
山岳の硬い岩盤も貫けるよう、回転トルク10kN-m・引抜力60kN(給進機構)・ドリルヘッド速度25m/min、打撃力750Jなどのハイパワーを備えつつ、4次排ガス規制に適合したエンジンを積むことで燃焼効率も自動でコントロールし、経済的です。
引用元:YBM(https://www.ybm.jp/product/lrp-400-2)
本体重量がわずか1トンの軽量型マシンや、ロング車1台でツールスなどのオプション品も運搬できるのが同社製品の魅力。
大型重機を入れづらい狭い場所で行う調査や、重機を扱う担当者への負荷を抑えたい現場におすすめと言えます。
引用元:東亜利根ボーリング(https://www.toa-tone.jp/_shared/catalog/C100.pdf)
都市部における掘削作業では、騒音や振動への対策は必要不可欠。
国交省の「超低騒音型建設機械」にも指定された同社製品では、従来品比でエンジン騒音-11dB・作業音-10dBを実現。また、騒音の逆周波を人工的に発生させる消音装置なども展開しています。